日本臨床麻酔学会誌
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デスフルランの上手な使い方(第2回)
各科手術での使用:腹部手術(開腹・腹腔鏡下)
坂本 成司
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2016 年 36 巻 4 号 p. 468-471

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抄録

腹部手術は手術侵襲が大きく,術後痛も強いため呼吸機能への影響が大きい.腹腔鏡下手術は長時間手術となることも多く,速やかな麻酔からの回復が望まれる.このため,デスフルランは覚醒が速やかという点において腹部手術に適した麻酔薬である.ただし,プロポフォールに比べると悪心・嘔吐の頻度が高いことや,頭低位の手術では気道内圧上昇,脳圧や眼圧の上昇などには注意が必要である.

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© 2016 日本臨床麻酔学会
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