日本臨床麻酔学会誌
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原著論文
麻酔後回復室(PACU)に新たに導入されたカプノメータによる呼吸数と目視法との比較
赤沼 裕子片山 正夫宮坂 勝之
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キーワード: PACU, カプノメータ, 呼吸数, etCO2
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2016 年 36 巻 7 号 p. 637-645

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抄録

近年,周術期の急性呼吸関連合併症の予防に関し米国麻酔科学会,米国心臓協会などが声明を出している.特に術後の呼吸抑制が問題視される中,麻酔後回復室(PACU)では呼吸数観察がおろそかにされる現状がある.【方法】PACUにカプノメータを導入し,患者38名を対象に目視法を基準として,カプノメータ,胸壁インピーダンス法での呼吸数計測比較研究を行った.【結果】目視法とカプノメータの呼吸数には有意な差はなく(p=0.475),目視法と胸壁インピーダンス法では有意な差があった(p<0.001).【結論】カプノメータは,患者の呼吸数を反映する信頼性・妥当性の高いモニターである.一方,胸壁インピーダンス法は体動等の影響を受け信頼性に欠けていた.

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© 2016 日本臨床麻酔学会
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