日本臨床麻酔学会誌
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総説
術後悪心・嘔吐の予測は可能か?
細井 卓司山田 高成森崎 浩浦上 研一楠原 正俊玉井 直
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2017 年 37 巻 4 号 p. 407-417

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抄録

術後悪心・嘔吐は,麻酔関連合併症の中で最も頻度が高く,また重篤な病態を惹起する危険性がある.その原因はさまざまな要因が指摘され,また嘔吐に関わる伝達経路も複数存在している.世界的にはこれらのさまざまな伝達経路に対処可能な制吐薬あるいは嘔吐予防薬が開発されているものの,わが国においては保険適用が限定され,高額な制吐薬を術後悪心・嘔吐には処方できない状況にある.今後は術後悪心・嘔吐を併発しやすい患者群をより精度の高い評価法や非侵襲的指標により把握し,効率的に予防することが望まれる.

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© 2017 日本臨床麻酔学会
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