岡山大学病院麻酔科蘇生科
岡山大学病院小児麻酔科
岡山大学病院手術部
岡山大学病院集中治療部
2017 年 37 巻 4 号 p. 491-497
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総肺静脈還流異常症と大血管転位症はともに新生児期に根治的手術が必要となりうる先天性心疾患である.新生児の心臓は構造的,機能的に未熟であるため術後心不全に陥りやすい.加えて総肺静脈還流異常症,大血管転位症の患者は疾患特有の血行動態により左心不全や肺高血圧のリスクが高く注意が必要である.両疾患の新生児期の根治的手術を成功に導くためには,前負荷,後負荷,心筋収縮力,心拍数を適切に調節し限られた心機能を無理なく発揮できる環境を作ることが重要である.
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