2017 年 37 巻 7 号 p. 758-763
術後の呼吸抑制は時に致死的となる.そして,それらの多くは適切なモニタリングで回避することが可能である.呼吸数は,ネグレクトバイタルサインとも言われ,測定や記録が軽視されている傾向にある.当院では,呼吸管理システムであるSafetyNetTMを導入し,術後の呼吸安全管理に努めてきた.今回システムのさらなる改良を行いSafetyNetTM・NMUモデルのシステム構築を行った.SafetyNetTM・NMUモデルでは,患者ベッドサイドモニタから病棟スタッフが持つPHS端末に酸素飽和度や呼吸回数,脈拍数などのアラーム情報が伝えられる.