日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第39回大会 シンポジウム ─新規医療プログラム・教育・材料の開発と苦悩─
手技習得のためのシミュレータ製作:目的・成果,そして越えられぬ壁
徳嶺 譲芳
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2021 年 41 巻 1 号 p. 90-96

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抄録

危険手技を患者に行う前に,シミュレーション・トレーニングによって手技を習得しておかなければならない.このために,シミュレータが必要とされる.シミュレータに市販品があれば,それを選ぶだけで良いが,市販品がないあるいは最適な市販品がない場合は,シミュレータを作る必要がある.シミュレータの製作では,①目的に合っているか? ②経済的な問題をクリアできるか? 最後に,③そのシミュレータは使用者にとって魅力的か? が重要である.シミュレーション教育の発展に伴い,さまざまなシミュレータが必要とされるであろう.良いシミュレータは,教育の成功だけでなく臨床にも良い影響を与えるに違いない.

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© 2021 日本臨床麻酔学会
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