日本臨床麻酔学会誌
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症例報告
総肺静脈還流異常症を合併した先天性気管狭窄症に対し,気管・心臓同時手術を行った乳児の麻酔経験
長谷川 達也鹿原 史寿子香川 哲郎
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2021 年 41 巻 2 号 p. 134-139

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抄録

先天性気管狭窄症に総肺静脈還流異常症を合併した女児の麻酔を経験した.新生児期の気管・心臓同時手術は侵襲が大きいため回避し,日齢9日(体重2.5kg)に肺血流増多に対して動脈管結紮術を行った.心不全増悪の懸念があり日齢71日(体重2.8kg)に総肺静脈還流異常症の修復術が計画されたが,長期人工呼吸管理を考慮し気管形成術も同時に行う方針となった.人工心肺下に修復術を行った後,体外膜型人工肺に変更して気管形成術を行うことで人工心肺使用による侵襲や出血を最小限に抑えることができた.体重3kg未満の児の気管・心臓手術の麻酔を無事終えたが,手術時期に関しては今後症例の蓄積が必要と思われる.

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© 2021 日本臨床麻酔学会
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