日本臨床麻酔学会誌
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肺葉切除術におけるリンパ球サブセットの変動
山田 秀樹嘉悦 博千草 壽々子池垣 淳一尾原 秀史
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1990 年 10 巻 5 号 p. 473-481

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抄録

肺癌にて胸部硬膜外麻酔を併用した全身麻酔下に肺葉切除術を受けた患者で,リンパ球サブセットの変動について検討した.CD4は術中より,CD3・CD8やCD16は術直後に有意な低下を示した.術後はまずCD4,次にCD8,そしてCD16の順で増加回復し始めたが,すべてのサブセットの有意な低下は第7病日においても持続し,術後1ヵ月まで術前値に回復しなかった.したがって,他の手術では3日~1週間といわれているが,肺葉切除術ではそれより長期に術後1週間以上は免疫が抑制されていると考えられる.
また,術中~第3病日に手術による障害の大きさに関連すると思われるnull cellの有意な増加がみられた.

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