日本臨床麻酔学会誌
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小児術中輸液における糖質濃度の検討
三川 勝也保科 春美前川 信博五嶋 良吉津田 恵子尾原 秀史
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1991 年 11 巻 1 号 p. 55-60

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抄録

1.5~9歳の小児耳鼻科予定手術33例を対象として術中輸液の糖質濃度が術中血糖値および脂肪動員に及ぼす影響を検討した.5%グルコース(輸液速度6ml/kg・hr)投与群では術中著明な高血糖を呈した.一方,2%グルコース(輸液速度6ml/kg・hr)投与群および糖質非投与群では血糖値は術中・術後とも安定していた.また3群とも脂肪動員は認めなかった.以上より状態のよい小児耳鼻科手術では長時間麻酔でも術中輸液糖質濃度は輸液量が6ml/kg・hrで持続される限り2%(糖質負荷量0.12g/kg・hr)以下で十分であると考えられた.

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