日本臨床麻酔学会誌
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イオントフォレーシスを用いた各種カルシウムチャンネルブロッカーの皮膚除痛に及ぼす影響
宮川 明美谷口 一男水谷 明男千田谷 和光吉武 重徳本多 夏生
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1992 年 12 巻 7 号 p. 749-753

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抄録

われわれはカルシウムチャンネルブロッカーの鎮痛作用をイオントフォレーシスを用いて検討した.その結果各種カルシウムチャンネルブロッカーの単独使用で,疼痛認知時間は有意に延長した.しかし,各カルシウムチャンネルブロッカー間の群間比較では,その効果に有意差はなかった.カルシウムチャンネルブロッカーとリドカインとの併用によりリドカイン単独使用より無痛時間は延長した.イオントフォレーシスにおけるカルシウムチャンネルブロッカーとリドカインの併用によりこれまでに優る長時間持続性の鎮痛効果が臨床面においても期待できると考えられた.

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