日本臨床麻酔学会誌
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麻酔中の加圧時測定型オシロメトリック式血圧計について
横田 修一中島 基晶小松 徹島田 康弘山田 富雄竹内 昭憲勝屋 弘忠
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1997 年 17 巻 2 号 p. 108-111

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抄録

加圧時測定型自動血圧測定モジュール(M-21C,日本コーリン社)は,減圧時に圧測定する従来のオシロメトリック式血圧計と異なり,カフ加圧と同時に血圧を測定する方法を採用している.このM-21Cの精度を観血的血圧と臨床的に比較検討した.収縮期圧,拡張期圧の誤差平均はそれぞれ0.43,3.36mmHg,標準偏差は5.30,7.10mmHgであり,精度においては十分臨床使用に耐えうることがわかった.また加圧時の平均血圧測定時間は19.2±4.2secであり,減圧時平均測定時間の30.8±4.6secより有意に測定時間の短縮を認め,頻回測定やカフ加圧による合併症の軽減に有用であろう.

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