北九州市立八幡病院麻酔科
長崎大学医学部麻酔学教室
1986 年 6 巻 2 号 p. 175-178
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Kearns-Shy 症候群は, 外眼筋麻痺, 網膜色素性変性, 心筋症を3主徴とする多臓器疾患であるが, 麻酔管理に関する報告は見あたらない. 我々は本症候群不完全型と診断された42歳女性患者の乳房切断術の麻酔を経験した. 麻酔はNLA-II法にパンクロニウムを用いて導入維持し, 術中, 軽度の体温下降を認めたのみで, 安定した循環動態を示し, 術後も循環器系, 呼吸器系の合併症を認めなかった.
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