日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
原著
子宮頸がん検診へのベセスダシステム 2001 導入による不適正検体の頻度の実際とその推移
高野 浩邦河西 十九三早田 篤子立花 美津子石塚 康夫茂木 真小竹 譲生水 真紀夫佐々木 寛田中 忠夫
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50 巻 (2011) 3 号 p. 158-162

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抄録

目的 : 子宮頸がん検診にベセスダシステム 2001 を導入し, 不適正検体の頻度の実際とその推移について検討を行った.
方法 : 2009 年 4 月から千葉県柏市の子宮頸がん検診にベセスダシステム 2001 を導入した. 2009 年 4 月∼2010 年 1 月までの 10 ヵ月間に個別検診で採取された検体 11090 例, および 2009 年 11 月∼2010 年 1 月までの 3 ヵ月間に数人の医師によって行われた車検診による集団検診で採取された 4424 例の検体について不適正率を調査した. その結果をベセスダシステム 2001 が導入される以前の 2008 年 1 年間の個別検診のデータと比較検討した. すべての検体はちば県民保健予防財団にて診断し, 個別検診については 1 ヵ月ごとに不適正率を各施設に報告した.
成績 : ベセスダシステム 2001 導入以前の個別検診における不適正率は 0.11%であったのに対して, 導入後の個別検診における不適正率は 10 ヵ月間で 1.36%であり, 月別には 6.25%から 0.40%へ時間の経過とともに低下した. また車検診による集団検診では不適正率は 0.07%であった.
結論 : 不適正検体の報告を各施設に頻回に行うこと, また, 少人数の医師が集中して細胞診の検体採取を行うことが, 不適正率の低下に寄与することが示唆された.

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