日本臨床細胞学会雑誌
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症例
子宮体部混合癌の 1 例
土田 秀鹿沼 達哉神山 晴美布瀬川 卓也飯島 美砂中里 宜正小島 勝杉原 志朗
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2012 年 51 巻 6 号 p. 431-434

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抄録

背景 : 子宮体部混合癌は子宮体癌の特殊型に分類されるまれな腫瘍で, 本邦において細胞像の詳細な報告は少ない. 今回, 細胞診標本中に異型細胞が認められたが, 組織型の推定が困難であった 1 例を経験したので報告する.
症例 : 66 歳, 女性. 子宮頸部と内膜より採取された細胞診標本で低分化型の子宮体部腺癌が推測されたが, 子宮内膜の生検組織検査では子宮体部明細胞腺癌と診断された. 単純子宮全摘出術が施行され, 摘出された子宮の組織検査では類内膜腺癌と明細胞腺癌の混合癌であった.
結論 : 子宮体部明細胞腺癌を含む混合癌の発生頻度は低いが, 子宮内膜細胞診標本で類内膜腺癌を推測する異型細胞に加え, 明細胞腺癌が考えられる異型細胞や異型裸核細胞が認められた場合は本症を考慮する必要があると思われた.

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© 2012 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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