日本臨床細胞学会雑誌
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症例
超音波内視鏡穿刺吸引 (EUS-FNA) 迅速細胞診とセルブロック免疫染色が有用であった solid-pseudopapillary neoplasm of the pancreas(SPNP) の 1 例
米田 操今井 裕福留 寿生藤田 良弘北山 美佳内田 克典広川 佳史白石 泰三
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2013 年 52 巻 2 号 p. 158-163

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抄録

背景 : SPNP は, まれな膵腫瘍である. endoscopic ultrasound guided fine needle aspiration (以下, EUS-FNA) 時に得られた細胞像について検討を行った.
症例 : 20 歳代, 女性. 悪心, 嘔吐を主訴とし, MRI, CT で膵体部に約 30 mm の腫瘤を認めた. EUS-FNA 時にベットサイドの Diff−Quik 染色の細胞所見では, 樹枝状配列, 偽乳頭状増殖が認められ, SPNP 疑いとされた. Pap 染色, セルブロック (HE 染色) においても同様の所見であった. セルブロックの免疫染色では, β-catenin, cyclinD1 陽性, vimentin 陽性, Synaptophysin 弱陽性, ChromograninA 弱陽性, αAT 陽性であった.
結論 : EUS-FNA による迅速細胞診とセルブロック免疫染色は SPNP の診断に有用であった.

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