日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
症例
細胞診により子宮頸部大細胞神経内分泌癌を推定した 2 例
小作 大賢小松 宏彰澤田 真由美下雅意 るり佐藤 慎也桑本 聡史堀江 靖大石 徹郎
著者情報
ジャーナル 認証あり

2019 年 58 巻 6 号 p. 272-278

詳細
抄録

背景 : 子宮頸部細胞診で大細胞神経内分泌癌 (large cell neuroendocrine carcinoma : LCNEC) と推定した子宮頸癌 2 例について報告する.

症例 : 症例 1 : 47 歳. 半年間の性器出血のため受診. 子宮頸部に長径 50 mmの腫瘤を認めた. 頸部細胞診では, 粗顆粒状クロマチンと比較的明瞭な核小体を有する異型細胞が辺縁に柵状配列を示す細胞集塊を形成していた. 免疫細胞化学で synaptophysin (SyN) 陽性であり, LCNEC を推定した. 組織診の結果, 子宮頸癌 IB2 期 LCNEC と診断し, 術前化学療法後に広汎性子宮全摘出術を施行した. 症例 2 : 36 歳. 性器出血が持続するため受診. 子宮頸部に長径 45 mmの腫瘤を認めた. 頸部細胞診では, 核は類円形で, 粗顆粒状クロマチンと比較的明瞭な核小体を有する異型細胞が緩い結合性を示す集塊を形成して出現していた. 免疫細胞化学で SyN 陽性であり, LCNEC を推定した. 組織診で子宮頸癌 IIB 期 LCNEC と確定し, 同時化学放射線療法を施行した.

結論 : 頸部細胞診で特徴的な細胞所見を捉え, 免疫染色を追加することで, 本例を LCNEC と推定することが可能であった.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 日本臨床細胞学会
前の記事 次の記事
feedback
Top