日本臨床細胞学会雑誌
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胆嚢穿刺吸引細胞診
胆嚢癌4例の細胞像と組織像
武藤 良弘室久 敏三郎内村 正幸脇 慎治林 輝義鮫島 恭彦岡本 一也土井 久平山本 幸夫藤森 勲川根 一哲
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1981 年 20 巻 1 号 p. 129-133

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抄録

胆嚢癌を細胞レベルで診断する目的で胆嚢穿刺吸引細胞診を行った. 方法はX線テレビ透視下に胆嚢を穿刺し, 吸引内容液や洗浄液を細胞診の材料として用いた. 胆嚢穿刺の対象症例として50歳以上で胆嚢造影陰性例を用いた. その中61例を細胞診対象とし, 6例が胆嚢癌であり, 6例中4例が細胞診で確診を得た. 4例中2例は乳頭腺癌, 1例は腺扁平上皮癌, 残りの1例は粘液癌であったが, これら症例の細胞像と組織像について述べた.
確診できた4例はいずれも癌病巣は大きく, 良好な細胞採取が可能であったが, 診断できなかった2例はともに癌病巣は微小で, 細胞採取が不可能であった. 胆嚢穿刺吸引細胞診は緒についたばかりであり, 有効で適切な細胞採取の工夫と細胞読解への努力が必要と考える.

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