日本臨床細胞学会雑誌
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類皮嚢胞癌の1例, その細胞像と組織発生について
竹村 正西浦 治彦武田 守弘大熨 實
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1981 年 20 巻 1 号 p. 140-144

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抄録

卵巣腫瘍の存在を指摘されてから10年後に発生した41歳女子の卵巣類皮嚢胞癌の1例について, その細胞像および組織像を検討した. 細胞像は腹水, 腫瘍割面捺印ともに扁平上皮型および腺型の悪性細胞が認められ, 粘液類表皮癌の組織像を裏づけた. 組織発生としては卵巣類皮嚢胞癌, 特に本例のような粘液類表皮癌は類皮嚢胞腫中に含まれる気管支上皮から発生する可能性がある. 従来, 類皮嚢胞腫中の内容物のコレステロールが類皮嚢胞癌の発癌に関与していると言われているが, 同様にコレステロールが発癌に関与すると示唆される腫瘍として胆嚢癌に言及した.

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