日本臨床細胞学会雑誌
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子宮内膜Carcinosarcomaの1例
国井 兵太郎国井 勝昭鈴木 洋子鈴村 博一
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20 巻 (1981) 1 号 p. 149-155

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抄録

黄色帯下を主訴として来院した54歳の主婦に, 子宮体部のcarcinosarcomaがみられた. 初診時の診察では壊死状の腫瘤が子宮口から突出し, 組胞診ではsarcomaが考えられ, 試験切除標本ではleiomyosarcomaと診断された. 手術により摘出したところ, 子宮内腔に鵞卵大の腫瘤を形成しており, 組織学的には大部分が肉腫組織で, その中に島状に扁平上皮癌の部分と腺癌を疑わせる部分とがあった.
内腔からの吸引細胞診標本を詳細に検討してみると, 次の三種の異型細胞が見い出された.
1) 大型で線維状または紡錘状をしており, 核は濃染し, 核小体も大きな細胞.
2) 平面的な排列をなし, 広く厚い細胞質を持ち, 不規則な形をした核を有する細胞.
3) 大きな細胞質空胞をもった細胞群で, clusterとして出現し, 核の染色質は増量して赤染する核小体をもつ.
これらの細胞は組織標本と比べて検討したところ, それぞれ, 肉腫由来のもの, 扁平上皮癌由来のもの, 腺癌の疑われる細胞, と考えられた.

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