日本臨床細胞学会雑誌
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酵素組織化学の細胞診への適用
I. 甲状腺癌, 乳癌, 卵巣癌
谷本 一夫梅井 民子
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1981 年 20 巻 1 号 p. 15-22

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抄録

腫瘍細胞が比較的に小型で, 集団として見られることが多いなど形態学的に類似している甲状腺癌9例, 乳癌10例および卵巣癌13例の原発巣腫瘤スタンプ標本, 転移リンパ節スタンプ標本あるいは体腔液塗抹標本の腫瘍細胞および対照として良性疾患5例の体腔液の細胞に6種類の水解酵素染色を施し検討した. 体腔液の細胞の良・悪性の鑑別に今回検討の酵素染色は役立たなかったが, アルカリホスファターゼおよびロイシンアミノペプチダーゼ活性は原発臓器による違いが明らかで, リンパ節や体腔液などの転移巣の腫瘍細胞の酵素活性から原発巣を推定できる結果を得た.

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