日本臨床細胞学会雑誌
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5年生存した子宮体部横紋筋肉腫の1例
松山 敏剛塚本 直樹柏村 正道松隈 敬太杉森 甫木寺 義郎
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21 巻 (1982) 1 号 p. 116-121

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抄録

64歳婦人子宮体部に発生診た横紋筋肉腫の1例について報告診た.
他の腫瘍成分を混じない純粋に横紋筋肉腫のみの子宮体部腫瘍は極めて稀で, 文献上50例の報告をみるにすぎない. さらにその予後も極めて悪く, 5年以上生存をした例性本症例が文献上2例目である.
本腫瘍性肉眼的に性子宮内腔へと発育する腫瘍で, そのために子宮の体積をexpansiveに増大させ, さらに腫瘍組織の一部が外子宮口に突出診てくるのが一つの特徴と考えられる.
組織学的には赤丸細胞, ラケット細胞, テープ細胞と呼ばれる未熟なrhabdomyoblastを主とする腫瘍で, 細胞中に横紋を認めるのが特徴的である.
細胞学的にも上記組織所見と一致する細胞を孤在性に認める. すなわち, 多核の円形細胞と, 細胞質内に縦走する線維構造を有する長楕円-紡錐状の奇怪細胞を認める. 細胞診標本においても, 注意深く観察すると上記の横紋構造を観察すること性可能である.

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