井嶋産婦人科医院
1984 年 23 巻 3 号 p. 438-442
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原発性卵管癌はまれな疾患で, 術前に診断された例は少ない. 症例は46歳.血性帯下を主訴とし, ダグラス窩に栂指頭大の腫瘤を触れた. 膣細胞診では腺癌か扁平上皮癌か区別しにくい所見であったが, 頸管細胞診および体内膜吸引細胞診では蜂の巣状, 乳頭状の腺癌細胞集団がみられた. 子宮内膜組織診では悪性所見はなく, 子宮卵管造影法で左卵管膨大部に腫瘍像を認め, 術前に診断し得た.
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