日本臨床細胞学会雑誌
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集団検診で発見された子宮頸部原発malignant lymphomaの1症例
葉 清泉大橋 裕北薗 正大三田 村民夫薬師寺 道明加藤 俊小森 恵子池田 美佐枝藤 幸子樋口 千鶴子高尾 みつ江佐藤 晶子
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1987 年 26 巻 1 号 p. 116-123

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抄録

集団検診時の細胞診で偶然発見され, 試験開腹術および病理解剖などによって子宮頸部原発malignant lymphomaと確診し得た1症例を経験したので, 集団検診時の細胞診を中心にその概要を報告した.
症例は49歳女性で, malignant lymphomaの病理組織学的分類ではLSG分類のnon-Hodgkin lymphoma diffuse, medium-sized cell, B cell type, 臨床進行期分類ではAnn Arbor病期分類のIVA期, 子宮頸癌臨床進行期分類ではIII b期の症例であった.その集団検診時の細胞診所見は, N/C比大, 類円形, 小型の腫瘍細胞が主として孤立散在性に出現していたが, 組織様集塊を形成する所見も認められた. 核形はほとんど類円形で核縁は薄く, 一部切れ込みをもつcleaved nucleiもみられた.核クロマチンは増量し, 主として微細顆粒状で, 核小体は大きく目立ち核縁に偏在する傾向がみられた.また核分裂像およびHodgkin's deseaseに特徴的といわれているmirror image様所見も認められた.

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