日本臨床細胞学会雑誌
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穿刺吸引細胞診にて診断し得た顆粒膜細胞腫の1例
杉江 茂幸田中 卓二吉見 直己森 秀樹高橋 正宜坂本 寛文北瀬 稜子山川 光徳松田 幹夫
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1987 年 26 巻 1 号 p. 129-133

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抄録

穿刺吸引細胞診により診断された顆粒膜細胞腫の1例を報告した. 本症例はホルモン産生腫瘍としての性格に乏しく, 巨大腹部腫瘤が主症状であったが穿刺吸引細胞診上coffee bean様核の出現, 少数ながらCall-Exner body様構造およびロゼット様構造が認められ顆粒膜細胞腫が示唆された. 剖検標本の組織学的所見でも同様所見を認めたが, 円柱または梁柱型組織パターンを示し, 卵胞型は認められなかった. 本例は内分泌症状および典型的なCall-Exner bodyなどを認めず, 診断困難であったが, 注意深い穿刺吸引細胞像の観察により確診できた. また, 穿刺吸引細胞診像は組織像とよく一致し, その有用性も示唆された.

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