日本臨床細胞学会雑誌
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尿細胞診で診断し得た膀胱腺癌の2症例
高橋 保市原 ちひろ園部 宏大橋 洋三
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1987 年 26 巻 1 号 p. 141-145

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抄録

最近われわれは, 血尿を主訴とした患者で膀胱鏡検査により頂部の腫瘤を指摘され, 尿細胞診にて粘液産生性腺癌と判定し得たことから, 尿膜管癌が強く示唆された2症例を経験した. 症例1は78歳女性で症例2は61歳女性であった. 両症例は細胞学的に分化度は多少異なるものの, ともに粘液産生性腺癌であった.
自験例2症例のうち, 特に症例1では自然排泄尿の沈渣成分の細胞学的検索では悪性細胞は検出できなかったが, 遠心しても浮遊したままであったゼリー様の粘液物質中に腺癌細胞を認めてはじめて診断ができた.

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