日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
子宮頸部ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染の細胞, 組織学的検討
久保田 浩一山崎 健河西 十九三岩崎 秀昭武田 敏高見沢 裕吉山本 まゆみ森山 祐子石川 明
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26 巻 (1987) 1 号 p. 15-22

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抄録

1979年から1981年, 1984年から1985年の4年間に千葉県対がん協会による集団検診で細胞診上, ヒトパピローマウイルス (human papilloma virus, HPV) 感染と診断された166例について細胞, 組織学的に検索した.
1) 年齢別では30歳代は77例 (46.4%), 40歳代は63例 (38%) と多かったが, 相対的な頻度では20歳代は50歳代の7.83倍と最も多かった.
2) 細胞診にてkeratosisを認めたのは41例 (24.7%), 組織診にてkeratosisを認めたのは15例 (9%) であった.
3) 組織診でkoilocytotic lesion (KL) のみを認めたのは74例 (44.6%), KLとdysplasiaや癌との合併は5例 (3%), KLを合併しない純粋なdysplasiaやCISは24例 (14.5%) であった.
4) KLのhistologic patternはflat type 76例, endophytic type 3例であった.
flat typeのうち7例は細胞診, 組織診から, atypical condylomaと診断された.
5) KLの周辺の組織像から, endophytic typeは頸管円柱上皮に隣接し, 頸管腺にglandular involvementとしてKLが進展したときにみられることが明らかとなった.
dysplasiaとKLの合併例ではdysplasiaはKLの腟側に隣接した.

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