日本臨床細胞学会雑誌
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子宮頸部スミアにみられたkoilocyteの超微形態像
及川 直弘土岐 利彦田勢 亨和田 裕一矢嶋 聰佐藤 信二
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1987 年 26 巻 1 号 p. 23-28

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抄録

子宮頸部スミア中にみられた, いわゆるkoilocyteに関して, HPV抗原の存在を免疫組織学的に検討し, また, その超微形態像を, 走査電顕と透過電顕によって観察し, 以下の結果を得た.
1) 一部のkoilocyteの核内に, PAP法によってHPV抗原の存在が証明された.
2) 走査電顕像では, 一部のkoilocyteは細胞の中心部が陥凹した, 特異な3次元構造を呈していた.
3) 透過電顕像では, koilocyteの核周囲に, 電顕的に無構造なスペースが存在し, 一部のkoilocyteでは, human papillomavirusと思われるウイルス様粒子が, 主として核内に認められた.

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