日本臨床細胞学会雑誌
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子宮頸部Adenoma malignumの細胞診とその臨床病理学的検討
佐々木 綾子小幡 憲郎竹内 正七永井 絵津子
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1987 年 26 巻 1 号 p. 35-42

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抄録

子宮頸部のadenoma malignum 7例の臨床病理学的ならびに細胞診学的検討を行った.
1. 患者の平均年齢は48歳で, 4例に帯下の増量, 3例に不正性器出血がみられた.
2. 全症例に手術が施行され, 2例にはリンパ節転移があり, 術後放射線療法を行ったが再発し死亡した. 1例は癌性腹膜炎のため試験開腹に終わった. ほかの4例は生存中である.
3. 初診時剥離細胞診では, 5例がクラスIII, 1例がIV, 1例がVであった.
4. 細胞診像は, きれいな背景に20個以下の比較的少数の細胞が柵状, シート状あるいは不規則重積性に集合し, 豊富な細胞質をもち, ときに粘液空胞や核の偏在がみられるが, クロマチン増量, 核小体肥大, N/C比増大はまれにしか認められなかった.
5. 術前の生検組織診では, 3例が異型腺上皮, 2例が頸管炎, 1例が転移性腺癌, 1例が腺癌の疑いであった.

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