日本臨床細胞学会雑誌
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酵素抗体法を用いた子宮頸管炎生検組織のクラミジア検出 (第1報)
堀内 文男大木 昌二岡田 敏之武田 敏岩崎 秀昭高見沢 裕吉計良 恵治椎名 義雄河西 十九三久保田 浩一山内 一弘
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1987 年 26 巻 1 号 p. 43-48

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抄録

組織学的に子宮頸管炎と診断された161例の生検組織に酵素抗体法PAP (peroxidase antiperoxidase) を応用し, 組織学的にC.trachomatisの検出を試みた.
1.子宮頸管炎161例中52例にPAP陽性所見を認めた.その頻度は32.3%であった.
2.年齢別頻度は~30歳, 26.7%, 31~40歳33.3%, 41~50歳, 33.3%, 51~60歳, 35.3%, 61歳~, 16.7%, と各年代にわたり, 30%近くの感染を認めた.
3.感染細胞は円柱上皮が最も多く, 扁平上皮化生, 扁平上皮の順であった.
4.感染細胞におけるPAP陽性所見は, 円柱上皮細胞の核に隣接した一側または, 周囲に認められ, 特に腺腔側に出現するものが圧倒的に多く注目された.また, 細胞診で認められる円形様の封入体は少数であった.
5.一部の症例に螢光抗体法を行い, PAP陽性部位に一致して, 陽性所見を認めた.

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