日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
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ISSN-L : 0387-1193
Chlamydia感染症の形態的研究
1. Chlamydia感染培養細胞の超微形態
計良 恵治堀内 文男武田 敏椎名 義雄橋爪 壮吉沢 花子
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1987 年 26 巻 1 号 p. 49-56

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抄録

臨床細胞学への応用を目的にChlamydiaを感染させたHeLa細胞を電子顕微鏡的に観察した.
(1) 大部分Reticulate bodyを含む比較的感染初期のHeLa細胞は, 封入体が小型で, 封入体内のChlamydiaの数は少なくまた密に充満していた.
(2) EIementary・Intermediate bodyの増加した感染中期の細胞では, 封入体は大きく, Chlamydiaの数は増加し, 封入体による核圧排がみられた.
(3) 大部分Elementary bodyを含む感染細胞では, 封入体内のChlamydiaの数は減少し, 内部は疎になり, 封入体の境界は明瞭である.
(4) Chlamydiaの大きさは, Elementary body 0.36±0.02μm, Intermediate body 0.47±0.07μm, Reticulate body 0.67±0.44μmであった.
(5) Chlamydia感染によるHeLa細胞の核・細胞質の変化は, Chlamydia封入体による核圧排のほかは, 核・細胞質ともに軽度であった.

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