日本臨床細胞学会雑誌
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Methotrexateによる絨毛癌培養細胞の形態変化に関する研究
石川 てる代関谷 宗英岩崎 秀明武田 敏高見沢 裕吉堀内 文男
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1987 年 26 巻 3 号 p. 443-448

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抄録

2種の絨毛癌培養細胞 (BeWoおよびHCCM-5株) の形態と, methotrexate (MTX) によるDNA, RNA, 蛋白合成, 細胞生存率および形態変化をin vitroで観察した.
両細胞ともMTXに濃度依存性にDNA, RNA, 蛋白合成, 細胞生存率が低下した.
MTX 10-6M 48時間処理後のDNA合成, RNA合成, 蛋白合成, 細胞生存率はBeWo細胞ではそれぞれ無処理対照の61, 27, 30, 87%, HCCM-5細胞では42, 23, 30, 66%であった.
同条件で両細胞に細胞質の淡染化, 細胞質内空胞および顆粒の出現, 核の増大と淡染化, 核不整形化, 核小体の増大と1個の核内に出現する核小体数の減少を認め, HCCM-5細胞により著明であった.上記形態変化はMTXによるDNA, RNA, 蛋白合成の抑制により出現したと考えられた.

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