日本臨床細胞学会雑誌
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サイトブラシを用いた子宮頸部細胞診
綿棒との比較
川口 恵子西川 裕子大屋 美香子小林 忠男
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1988 年 27 巻 1 号 p. 7-13

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抄録

endocervixとectocervixの細胞診を同一症例において, 同時に綿棒とDr. Stormbyによって考案されたサイトブラシを用いて採取し, ブラシと綿棒の細胞材料のとれ方を比較した.
両者の問で疑陽性, 陽性の検出率には有意の差はなかった.
endocervixからの検体においてブラシ法および綿棒法の腺細胞シート数を数え, 対象者の年齢別に検討した. 若年者から高齢者に至るすべての年代において, サイトブラシを用いた方が有意に腺細胞シートの出現率も高く, シート数も多かった.
妊婦においてもサイトブラシの方が綿棒よりも大量の腺細胞が採取された.
ectocervixからの検体について両者の扁平上皮細胞のとれ方を比較したところ, ブラシ法のほうが綿棒法よりも細胞量が多かった.
すなわちサイトブラシは綿棒よりも腺および扁平上皮細胞ともに大量に採取され, 子宮口の狭小な婦人や, squamo-columnar junctionの上昇した高齢者や妊産婦に適した細胞採取器具であるといえる.

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