日本臨床細胞学会雑誌
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細胞診による早期胆嚢癌の術中診断について
佐竹 立成今井 律子夏目 園子新福 正人平野 みえ
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1988 年 27 巻 6 号 p. 887-893

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抄録

1. 良性病変として手術切除された184例の胆嚢のうち早期癌3例を含む4例の胆嚢癌が発見された. このうち3例には術中迅速スタンプ標本が作製され, いずれも腫瘍細胞が認められた. この方法は術中での, 早期を含めた胆嚢癌の発見のために有力な方法と考えられる.
2. 胆汁細胞診よりスタンプ標本の方が確実に上皮細胞が採取され, スクリーニングを含めた細胞診断がより容易に行えると思われる.
3. 肉眼的にほとんど異常を認めない胆嚢でも細胞診標本中に癌細胞が認められた場合は, 切除断端や胆嚢壁の迅速組織標本を作製する必要がある. 癌の進展度や深達度を調べ, 適切な外科的処置を行う必要があるからである.

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