日本臨床細胞学会雑誌
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ギムザ染色で形態観察ができる, リンパ球表面抗原検出のための酵素抗体法について
蒲 貞行鬼頭 邦吉鈴木 亮而栗田 宗次須知 泰山
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28 巻 (1989) 1 号 p. 1-10

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抄録

リンパ節捺印標本を用いてPanT, PanBおよび各種サブセットのリンパ球表面抗原の検出ができ, かつギムザ染色を後染色として特にクロマチン所見の形態観察のしうる酵素抗体法について検討した. 1) 固定方法は, 乾燥標本を用いて,(1) 35% BFA (4℃) で30秒, もしくは (2) 25%PLPA (室温) で10分~15分行うのが適している. とりわけ (1) の方が作製が容易であり, 液の保存性もよいので実用的である. 2) 染色法は, PAB法もしくはABC法がよい. PAP法は両法に比べて陽性細胞の反応性は弱い. 3) 内因性ペルオキシダーゼ活性の阻止は, 抗原性失活の影響を避けるべく第二次抗体の操作の後0.3%過酸化水素加メタノールで30分行うのがよい. 4) ギムザ染色 (pH6.4) で後染色し, 自然乾燥した後封入する. 5) 陽性細胞については, その表面抗原の種類および細胞形態を同時に観察することができる.

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