日本臨床細胞学会雑誌
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白血病の臨床における細胞診の役割
栗田 宗次
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1989 年 28 巻 6 号 p. 739-744

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抄録

白血病の臨床において骨髄, 末梢血以外の部位における細胞診の役割を検討した. 1例は骨髄や末梢血に白血病を示す所見がなく, 胸水細胞診にて診断された顆粒球性肉腫であった. 顆粒球性肉腫を除く白血病183例中細胞診は髄液41例, リンパ節20例, 胸水9例, その他8例に施行され, 陽性例は髄液24例, リンパ節16例, 胸水7例, その他4例であった. 髄液細胞診陽性例は病型別には急性リンパ性白血病に多く, 特に小児に多いが, その過半数は末梢血や骨髄の血液学的所見は寛解中であった. リンパ節細胞診陽性例はほぼすべての病型に各数例が認められ, 慢性リンパ性白血病の全例と急性例の多くは診断時に認められたが, 慢性骨髄性白血病はすべて経過中に認められ, その細胞所見は急性転化を示した. 胸水細胞診陽性例は成人に比し小児に多くみられた.

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