日本臨床細胞学会雑誌
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Papanicolaou染色標本からのもどしセル・ブロック法の検討
伊藤 修加藤 浩村瀬 久小林 由樹近藤 明人柴田 偉雄
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1989 年 28 巻 6 号 p. 842-847

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抄録

Papanicolaou染色標本 (以下Pap. 標本と略) 下の細胞塊を選択的に剥離させ, 包埋, 薄切する, いわゆるPap. 標本からのもどしセル・ブロック法が行えるなら, 細胞診断上の利点は大きい.
1. Pap-標本下の細胞塊の構築を, 組織診に準じて観察することができる.
2. 同一細胞塊より多数の切片が得られるので, 特殊染色, 免疫化学染色を行って相互に比較, 検討ができる.
3. カバーグラスを剥がした時点で細胞の透徹が完了しており, 従来のセル・ブロック法に比べて行程を大幅に短縮することができる.
4. 使用した細胞以外は標本を封入し, 再度Pap. 染色での観察ができる.
これらを実行すべく検討した結果, 大細胞塊から単離細胞にいたるまで, Pap。標本からのもどしセル・ブロック法が, 比較的容易に行いうるとの結論を得た.

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