日本臨床細胞学会雑誌
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子宮頸部に発生した腺癌扁平上皮癌共存型の1例
細胞学的, 組織学的ならびに電顕学的検討
田中 恵伊東 英樹宿田 孝弘三好 正幸小泉 基生熊井 健得草薙 鉄也工藤 隆一橋本 正淑
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1989 年 28 巻 6 号 p. 848-855

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抄録

子宮頸部に発生した腺癌・扁平上皮癌共存型を経験したので, その細胞学的, 組織学的, 電子顕微鏡的所見について検討し, 組織発生および細胞診断学に関して, 文献的に, またわれわれの経験した子宮頸管の正常・悪性腺細胞の, 同一細胞を試料とした, 光顕-走査型電顕-透過型電顕の連続観察所見とも比較検討し考察した.
子宮頸部腺癌および扁平上皮癌の発生母地がreservece11である可能性が示唆された.
またこの経路とは別に, 頸部腺癌では, precursorlesionを経過せずに, 癌化する過程も示唆された.
子宮頸部上皮内腺癌および微小浸潤腺癌は, 細胞診断学上falsenegativeに陥ち入りやすい疾患とされているが, 同一細胞の走査型電顕一透過型電顕の連続観察を細胞診へ導入することにより, 診断精度が高まるものと思われた.

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