日本臨床細胞学会雑誌
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子宮体部ミュレリアン混合腫瘍3例の酵素抗体法による細胞所見
五十嵐 信一真木 正博
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1989 年 28 巻 6 号 p. 866-871

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抄録

ミュレリアン混合腫瘍につき, 自験3例を報告するとともに, 臨床細胞学的検討, 特に酵素抗体法を用いた解析を行った.
スクリーニングでの本症の診断は困難だが, 疑診と精査により正診率の向上が可能と思われた. Epithelial membrane antigen, ビメンチン, S-100蛋白のそれぞれの細胞での局在により, 由来組織を推定することがおおむね可能であり, 酵素抗体法は本症の診断に有用と考えられた. また, 分化度や組織型について, 細胞間の移行を示唆する所見が得られた.
きわめて予後不良といわれる本症の予後改善のためには, 細胞診による早期診断と集学的治療が重要である.

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