脾原発の悪性リンパ腫を報告する.症例は60歳男性で上腹部不快感を主訴として受診し, 諸検査にて肝機能障害と脾内に腫瘤陰影が認められ摘脾が行われた.その際, 術中捺印細胞診が行われた.腫瘍細胞は細胞質に乏しく, N/C比は大で核の大小不同があり, その形は円形-類円形であった.クロマチンは細穎粒状で大きさ1-5μ の大小不同の核小体が1-数個みられた.細胞の結合性はみられず悪性リンパ腫と-断された.
腫瘍細胞はIgG (+) でlight chainはKappa (+) であった.電顕的にもB細胞の特徴を示していた.病理組織的にはNon-Hodgkin's Lymphoma, diffuse and medium-sized typeと診断された.患者は摘脾後3年経過するも再発の徴候なく健在である.