日本臨床細胞学会雑誌
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卵巣由来明細胞腺癌培養株の樹立とその性状
山川 義寛河口 徳一手島 英雄横須賀 薫中山 一武荷見 勝彦増淵 一正
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1991 年 30 巻 3 号 p. 473-480

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抄録

卵巣明細胞腺癌患者の腹水より細胞株を樹立した.同細胞は, 1987年初代培養後, 3年以上継代可能である.本細胞株は以下の特徴を有している.
1) Doubling timeは約53時間であり, 細胞密度は6.3×104/cm2である.
2) 染色体数は異数性に分布し88にモードを有している.
3) 細胞質にはPAS陽性物質が認められ, アミラーゼにより消化されグリコーゲンであることが証明された.
4) 免疫細胞組織化学による各種腫瘍マーカー産生能の検討ではCA15-3, CA19-9, CA72-4, BFPが原腫瘍, 培養細胞とも染色された.

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