日本臨床細胞学会雑誌
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多数のT細胞を伴うB細胞性大細胞型リンパ腫について
栗田 宗次中村 栄男越川 卓布施 清子中里 景子加藤 悦子蒲 貞行奥田 克子須知 泰山
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1991 年 30 巻 6 号 p. 1018-1022

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抄録

細胞診のみならず最初の組織診においてもT細胞性Lennertリンパ腫と考えられた多数のT細胞を伴うB細胞性大細胞型リンパ腫の2例について報告した。症例は74歳男と58歳女である。生検リンパ節の捺印May-Giemsa細胞診にて, リンパ球は65~70%と多く, 大型類リンパ球は20~30%にみられ, また中型の前リンパ球, 類上皮細胞とともに類形質細胞, 好酸球などもみられた.flowcytometryによるリンパ節細胞の膜抗原は, CD2, CD3陽性のT細胞が多数を占めた.しかしパラフィン切片の免疫組織化学にて多数の小型および中型細胞はUCHL1陽性のT細胞であるが, 大型細胞はL26陽性のB細胞であり, 最終的には多数のT細胞を伴うB細胞性のびまん性大細胞型リンパ腫, いわゆるT-cellrichB-celllymphomaと診断された.本症例と反応性病変やLennertリンパ腫, AILD様リンパ腫などとの細胞所見の相違点について考察した.

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