日本臨床細胞学会雑誌
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限局性肺アミロイドーシス2症例の細胞像
細胞診における偏光顕微鏡観察の有用性
橋本 泰吉智片 英治西川 秀樹富野 郁子螺良 英郎桑原 修野田 貴代花田 正人
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1991 年 30 巻 6 号 p. 1124-1129

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抄録

呼吸器系に限局して発生する限局性肺アミロイドーシスの2症例を報告した.術前の気管支擦過標本や術中捺印標本 (パパニコロウ染色) では, 2例とも多数のリンパ球を背景に壊死様無構造物質が認められた.この物質はパパニコロウ染色のままで偏光顕微鏡下で偏光を示した.またコンゴレッド染色は陽性で, 偏光顕微鏡下で偏光を呈し, アミロイド物質であることが明らかにされ, 術後の組織標本でも, いずれもアミロイドーシスと診断された.
一方, 肺癌や肺結核の壊死物質はパパニコロウ染色標本の偏光観察では, 偏光を示さず, 明らかにアミロイド物質との鑑別ができた.したがって本法はアミロイドーシスを細胞診の段階で診断しうることを明らかにした.

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