日本臨床細胞学会雑誌
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子宮頸部Adenoma malignumの1例
北村 隆司中川 信廣飯田 善樹光谷 俊幸鈴木 孝夫
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1991 年 30 巻 6 号 p. 1174-1178

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抄録

子宮頸部の最も高分化な腺癌であるadenoma malignumを経験したので, これらの光顕像, DNA測定について報告した.
症例は47歳女性, 肉眼的に子宮頸部は著明に肥大し, 組織学的には単層性の細胞異型に乏しい上皮からなる頸管腺の不規則な異常増殖を認め, これらの腺管は漿膜側に達していた.その細胞像はおもに平面的シート状配列を示し, 核異型に乏しい.しかし少数ではあるが悪性と診断可能な著明な核異型を認める立体的配列, 本腫瘍の構造異常 (不整型腺管および外方突出) に由来すると思われる腺房状配列, およびシート状集団から突出する小腺房状配列がみられた。DNA測定において本腫瘍はnear tetraploidy patternを示した.

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