日本臨床細胞学会雑誌
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乳腺非浸潤癌の細胞所見
大沼 眞喜子小室 邦子長谷 とみよ佐藤 裕美子武田 鉄太郎松田 堯小野寺 博義桑島 一郎斉藤 博之中村 克宏
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1991 年 30 巻 6 号 p. 984-989

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抄録

宮城県立成人病センターで非浸潤癌と組織診断された27例について検討した.
乳癌細胞診全体としての成績は, 分泌物では非浸潤癌55%, 浸潤癌51%の陽性率であったが, 穿刺吸引材料では浸潤癌の陽性率88%に対し, 非浸潤癌では48%であった.
非浸潤癌細胞の集塊では二層構造の消失が特徴的であった.核は基本的に円~類円形だが, 一部で核不整がみられた.核長径はM・G・G染色で平均12.4μm (±1.3) ~18.1μm (±2.9), Pap.染色で8.7μm (±0.9) ~13.2μm (±1.8) であった.非浸潤癌細胞の大多数は小型核で占められ, M・G・G染色15μm, Pap.染色10μm前後であった.著明なクロマチン増量はなかった.散在細胞は細胞質を保持しているものが多かった.

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