和歌山県立医科大学第2病理学
茅ヶ崎徳州会総合病院病理検査室
東海大学医学部病理診断科
1992 年 31 巻 1 号 p. 36-40
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境界病変という診断名は, 多くの臓器にみられる組織学的に悪性良性の判定が明らかでない疾患に用いられる.この診断は, 細胞診ではあまり用いられていないが, 組織学的境界病変の大部分が, 細胞学的に明瞭に悪性と判定されるからである.さらに, 細胞診で疑陽性 (クラスIII) と診断されるものは, 組織での境界病変と呼ぶものと一致しない.われわれは, 細胞診での境界病変の診断は, 臨床的, 組織学的に悪性の診断が得られていないもので細胞診では悪性の所見が得られたものに用いることを提案したい.
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