日本臨床細胞学会雑誌
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Print ISSN : 0387-1193
子宮頸部病変におけるHPV-DNAの局在と組織学的所見
堀内 文男大木 昌二武田 敏米満 博計良 恵治白沢 浩富田 善身清水 文七岩崎 秀昭高見沢 裕吉
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31 巻 (1992) 3 号 p. 444-449

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抄録

今回われわれは子宮頸部生検組織および手術材料にて子宮頸部上皮内新生物Cervical IntraepithelialNeoplasia (CIN) I~IIIと診断された130症例を用いin situ hybridization (ISH) を実施し, human papillomavirus (HPV) の検索を行い以下の結果を得た.内訳はCINI31例, CINII43例, CIN III56例である.HybridizationはVira TypeTM Human Papillomavirus TissueHybridization Kit (LTI, 東レ) を用いた.使用したDNAプローブはHPV6/11, 16/18, 31/33/35型のビオチン標識混合プローブである.
1.CIN全体におけるHPV-DNAの検出頻度は69.5%(91/130) であった.また, 各病変の陽性率はCIN I58.1%(18/31), CIN II74.4%(32/43) CIN III73.3%(41/56) であった.
2.CIN異型度とISHの陽性所見はCIN Iで表層集中型 (Type S), CIN IIで全層不均等分布型 (Type A1), CIN IIIで全層均等分布型 (Type A2) がそれぞれ最も高い頻度を示した.
3.Koilocytosisの出現頻度はHPV-DNA陰性例に比べ, 陽性例に頻度が高かった.Dysker-atosis, Parakeratosisの出現頻度は陽性例と陰性例で大差を認めなかった.

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