日本臨床細胞学会雑誌
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喀痰中に腫瘍細胞が出現した縦隔精上皮腫の1例
川井 俊郎望月 真久保野 幸子鈴木 智子村山 史雄山口 勉
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1992 年 31 巻 6 号 p. 1004-1008

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抄録

喀痰に腫瘍細胞が出現した縦隔精上皮腫の1例を経験した. 症例は20歳, 男性。咳を主訴とし, 胸部X線写真で異常陰影を指摘された.穿刺吸引細胞診では, 腫瘍細胞は大型の円形核, 繊細なクロマチン, 明瞭な核小体をもち, 背景のリンパ球とのtwo cell patternが特徴的であった. 胸水細胞診で腫瘍細胞の細胞質はPAS染色陽性であった. 喀痰にも同様の腫瘍細胞がリンパ球を伴つて出現した. 摘出後の組織学的検索では, 化学療法により腫瘍は広範に壊死に陥っていた.

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