日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
頸部穿刺細胞診でC. immitisの球状体を認めた全身性コクシジオイデス症の1例
畠山 重春熊谷 智子竹内 加津代増田 孝渡辺 宏志塩田 敬辻本 志朗三浦 妙太
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32 巻 (1993) 4 号 p. 567-572

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抄録

全身性コクシジオイデス症患者の頸部穿刺細胞診標本に認めたC.immitisの球状体について報告した. 化膿性炎症像を示す背景に, 5~100μ のオレンジG, あるいはエオジン好性を示す各種成熟段階の球状体は二重壁構造を有し, 形態的に花粉と類似していた. 未熟な球状体の内部は無構造な多糖体物質で満たされ, 成熟したものは2~5μ の内生胞子で満たされていた. 球状体には免疫反応により生じるSplendore-Hoepllieffectを認めるものもあった.輸入真菌症に遭遇する機会が増えることが予想されるが, 本症例はC.immitisの形態的特徴を把握するうえで, 貴重な症例である.

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