鳥取大学医学部産科婦人科学教室
1994 年 33 巻 4 号 p. 657-659
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78歳婦人に発症した膣原発悪性黒色腫の1例を経験し, その細胞診標本に免疫染色を試みた.膣後壁に小豆大の表面平滑な嚢胞性腫瘤形成と周辺部の色素沈着を認め, 擦過細胞診で胞体内に褐色小穎粒を有する腫瘍細胞がみられた.細胞診標本を用いて漂白法とS-100蛋白, neuron性specific enolase, neuro-filament 蛋白による免疫染色を施行した結果, 腫瘍細胞はすべて陽性であった.本症の診断に際して, 細胞診標本におけるこれら免疫染色の有用性が示唆された.
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