日本臨床細胞学会雑誌
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気管支肺胞洗浄液中の泡沫状物質 (foamy alveolar casts) が診断のきっかけとなったPneumocystis carinii肺炎の1例
中原 保治中原 由紀子木下 晴希三村 拓郎桂 栄孝
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1994 年 33 巻 4 号 p. 697-700

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抄録

気管支肺胞洗浄液中に泡沫状物質 (foamy alyeolar casts) を認めたことが診断のきっかけとなったPneumocystis carinii肺炎の1例を経験した.
症例は36歳女性.労作時呼吸困難, 乾性咳漱を自覚, 胸部X線上, 両肺びまん性微細粒状影がみられた.生来健康で, X線所見, 臨床症状から過敏性肺臓炎を疑った.しかし細胞診に提出された気管支肺胞洗浄液のパパニコロー染色で泡沫状物質が認められたことがきっかけでPneumocystis carinii肺炎と診断し得た.迅速に泡沫状物質の存在を指摘できる点で, 気管支肺胞洗浄液の細胞診が果たす役割は大きいと思われる

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